“地球上のあらゆる形の貧困をなくそう”
貧困を無くそうって単純ですけど、めちゃくちゃ難しいことですよね。。。
「貧困をなくそう」と聞いても、「どこの」貧困を「どのようにして」なくすのか、イメージがわかない人も多いでしょう。また自分がどのように協力すれば目標が達成できるのか、分からない人も多いですよね。
今回は何がどうなってるかを簡単に解説します。
「貧困をなくそう」とは
「貧困をなくそう」という目標には、以下の7つの具体的な達成目標が設けられています
(※unicefから引用)
「貧困をなくそう」に対する現状
貧困問題の現状を見ていきましょう
「貧困をなくそう」って聞いても、「どこの」貧困を「どのようにして」なくすのか、イメージがわかない人も多いでしょう。また自分がどのように協力すれば目標が達成できるのか、分からない人も多いですよね。
今回は何がどうなってるかを簡単に解説しますね!まず、世界が現在直面している貧困問題について見ていきましょう。日本も決して、貧困問題と無縁とはいえません。
世界の貧困率
国際的な貧困の定義として挙げられるのが、「国際貧困ライン」です。このラインでは、1日の生活費が1.9米ドル(日本円で約254円:2022年6月15日の通貨レート)未満である場合は貧困と定義されます。
国連児童基金(UNICEF)と世界銀行による分析によれば、貧困状態にある人は世界で約7億960万人いるんです!つまり、世界のおよそ10人に1人は貧困に苦しんでいるってことなんですよね。
1990年には18億9,500万人だった貧困者も、2015年には7億3,400万人にまで減少しています。このように貧困者の割合は徐々に減っているものの、依然として約10%の人々が貧しい暮らしに耐えなければならない状況にあるのが現実です。
そして近年では新型コロナウイルス感染症の拡大もあって、生活に大きな打撃を受けた人が多くいます。さらに貧困率は地域ごとの格差もあって、特にサハラ砂漠以南のアフリカではいまだに多くの人が貧困に苦しんでいる状況なんです。
6人に1人の子どもたちが貧困に苦しむ
UNICEFと世界銀行の分析によれば、貧困に直面する人の約半数にあたる3億5,600万人が子どもなんです!割合にすると、6人に1人の子どもが1日1.90米ドル未満で生活しているんですね。
特に貧困で苦しむ子どもが多いのは、サハラ砂漠以南のアフリカです。3億5,600万人のうち、約3分の2以上がサハラ砂漠以南のアフリカに住む子どもたちだとされています。次に多いのが南アジアであり、地域によっても貧しさの格差があるんです。
でも嬉しいことに、貧困下にある子どもは、2013〜2017年の間に2,900万人減少しました!しかし大人の貧困率と比べると、そこまで顕著に減っているわけではありません。子どもは弱い立場であるため大人よりも貧困に陥る可能性が高く、経済的な打撃を受けやすい立場にあるんです。
そのため、いまだに貧しさで最低ラインの生活を維持できていない、または学校に行けなくなってしまったり、親から労働や早期の結婚を強いられたりする子どもが少なくないんです。。。
貧困に苦しむ国の7割が開発途上国
世界には日本を含め196カ国ありますが、そのうち開発途上国と定義される国は140カ国以上もあるんです!つまり、世界の7割以上の国は開発途上国ということですね。開発途上国とは、日本を含むOECD加盟国から援助を受けている国を指します。
中でも特に開発の遅れた47カ国は、「後発開発途上国」と定義されます。例えばアフガニスタンやカンボジア、ギニア、トーゴ、ウガンダなどの国です。
このように経済的に安定していない開発途上国には、貧困に苦しむ多くの人がいるんです。また開発途上国では、貧困者や立場の弱い人を守る制度が確立されていないケースも多数あります。日本のような生活保護や補助金といった社会保障を受けられず、苦しい生活を余儀なくされる人が少なくないんですよね。
日本における貧困の現状
先進国においても貧困は深刻的な問題です、日本でも、貧困は決して他人ごとではありません!日本は先進国35カ国の中でも、7番目に貧困率が高いとされています。ここで指標となる貧困率は、相対的貧困率に基づく数値です。
相対的貧困率とは、その国の大多数と比べて貧しいとされる人々の割合を指します。相対的貧困率を考えるうえで基準となるのが、「貧困線」と呼ばれる一定の収入を下回る人々の割合です。
例えば2018年において、日本の貧困線は127万円でした。この年収を下回る人々の割合は15.4%とされています。つまり日本では6〜7人に1人が相対的貧困といえるんです。
貧困をなくすために出来ること
現在、政府や国際NGO、NPO法人などにより貧困をなくすためのさまざまな取り組みが行われています。そのような中で、私たちはどんなことができるでしょうか。具体的な取り組みについて、こんなことができます!
支援団体への寄付や募金
フェアトレード製品の購入と利用
ボランティア活動への参加、声をあげ続けること
詳しく説明します
1.支援団体への寄付や募金
貧困に苦しんでいる子どもたちを支援する団体への寄付や募金は、一番身近な方法ですね。
日本ユニセフ協会「SDGs CLUB」の資料によった国民1人あたりのユニセフへの拠出額を表したグラフです。
日本では他の先進国と比較すると、国民1人あたりのユニセフへの拠出額が低いんです。もしかしたら「自分ひとりの寄付や募金で何が変わるのか……」と思うかもしれません。でも、ひとりだけでは小さな力でも、たくさんの同じ思いをもった人たちが集まれば大きな力になります!
代表的な支援団体
ユニセフ(UNICEF:国連児童募金)
2.フェアトレード製品の購入と利用
私たちの生活に役立ちつつ、途上国へ支援をおこなえる身近な取り組みの一つがフェアトレード製品の購入です。「買い物は投票」だと言われるように、私たちひとりひとりの消費行動は社会に影響を与えています。
フェアトレード製品を選ぶことで、生産者に正当な賃金が支払われ、彼らの生活改善に直接つながります。
例えば、コーヒーやチョコレート、衣類など、普段の生活で使うものをフェアトレード製品に変えるだけで、持続可能な社会に貢献できるんです。ちょっとした選択が、大きな支援になるって素敵ですよね!
東京・自由が丘や立川にある、フェアトレード専門ブランドです。
アジア、アフリカ、中南米など18カ国約145団体と共に、衣料品やアクセサリー、食品、雑貨などの商品を企画開発、販売しています。
良質なオーガニックコーヒー豆のみをフェアトレードで輸入し、自社で焙煎(ばいせん)しているコーヒーです。
ブラジルやエクアドルなどで、農薬や化学肥料を使わずに丁寧に育てられたコーヒー豆には、生産者の「子どもたちに美しい自然ときれいな川を残したい」という思いが込められています。
東京、神奈川、大阪にあるエシカル、サステイナブル、ヴィーガンがコンセプトのセレクトショップです。
コスメ・スキンケア・フードを中心としたおしゃれでかわいいアイテムを取りそろえており、全ての商品にはフェアトレードを含む「7つのエシカルテーマ」を付与しています。
私もブランドの理念に共感し、現在はstyle table DAIKANYAMA 代官山本店を経営しておりますので、ぜひ足を運んでみてください。
3.ボランティア活動への参加、声をあげ続けること
実際に体験し、肌で感じる経験はとても重要ですね。世界では、子どもたちが声をあげ活動しています。これらの様子が、私たち自身が行動を起こすヒントになるかもしれません。
JICAがおこなっている国際協力、ボランティア
青年海外協力隊やシニア海外協力隊で一定期間、海外へ赴く以外にも、日本国内で物品寄付やZoomでのイベントに参加することができます。
UNESCO(国連教育科学文化機関)や日本ユネスコ国内委員会(文部科学省内)と協力、連携して国内外の子どもたちへ教育支援をおこなっているNGOです。
身近なモノでの支援として、はがきや切手、未使用の金券、クレジットカードや各種ポイントサービスのポイントを利用した寄付も受け付けています。
(参考:日本ユネスコ協会連盟HP「身近なモノで支援する」)。
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